欲しいものがあるけど、お金はない。
クローゼットを見渡してみたけど、もう売るものさえない。
……でも、諦めたくない。
昔から、欲しいものへの執着心がとにかく強い。
手に入れない限り、物欲という名の空腹感はいつまでも収まらないんだ。
「コーディネートに幅が広がりそう」
「いい感じに経年変化しそうだな」
自分のことは否定してばかりなのに、欲しいモノに対してだけは、あらゆる理由を並べて肯定しようとする。
さて、どれと入れ替えるか。
やっかいなことに、今あるものは愛着のあるやつらばかり。
決してモノで溢れかえっているわけじゃないから、数を減らすのも忍びない。
ふと、幼い頃の自分を思い出す。
日が暮れるまで、おねだりしてたあの日のこと。
今、目の前で諦めの悪い息子にイライラしている僕がいる。
自分もそうだったのになぁ。
諦めが悪いのは、いつまでたっても変わらない。
欲しいものへの執着心は、ずっと変わらない

