自分のキャンパスに何を乗せるか。40代男のモノ選び論

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本の上に置かれたメタルフレームの丸眼鏡

「スペックで選ぶのはなく、モノに宿るパワーを感じるか。」
「デザインや色で決めるのではなく、心が震えるかどうか」

少しカッコつけてる聞こえるかもしれないが、これが僕の服選びの基準。決して意識をしているわけではなく、無意識に大切にしていることである。モノが放つパワーを、自分というキャンバスに乗っけた時に心がどう動くか重要。どちらが欠けていてもだめ。だからそのパワーが宿ったものを追い求めているし、それに負けないように自分の内面や外見を磨き続けている。

僕は、ミニマルでクラシカルで洗練されて、道具感覚で使えるものモノを求めている。最近、眼鏡沼にハマり、自分に合う形や色をずっと探してきた。昨日も一日中、ゴルドかシルバーかで悩み続け、ネットを彷徨っていた。画面の中のおしゃれな人が欠けている眼鏡を見ては、自分が掛けてみた姿を妄想してみたりして。でも、他人軸で選んでしまったものを、自分が欲しいものと錯覚してるだけだった。

着用しているのは見た目も服の好みも違う他人。憧れのような感覚で、自分が取り入れてもうまく掛けこなせるかは分からない。自分が大切にしている価値観を満たしていなければ、本当の意味で所有する喜びを感じることはできない。「憧れるのをやめましょう。」と大谷翔平の名言の通り、自分の中にしか答えはないし、誰かになろうとする必要もない。

人生の相棒を探すつもりで真剣に向き合っているからこそ、モノから放つパワーと自分の本質を満たすアイテムを本気で選び抜いている。それが、これからずっと長く愛せる『一生物の基準』だから。

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