天然繊維を選ぶ理由:あるブランドとの出会い
どうして自分は天然繊維の服を選ぶようになったんだろう?
そもそも、いつからその意識が生まれたんだろうなぁ。 と言いつつ、間違いなくFRANK LEDER(フランクリーダー)との出会いが大きかった。フランクは天然繊維を中心に商品展開をするブランドだったから。いつからフランクが好きになったっけなぁ?たしか最初は販売員時代の先輩におすすめのブランドを聞いて教わったんだよなぁ。商品はもちろん、ルックブックを見て醸し出すオーラに惹かれてブランドが好きになった。
惹かれたデザイナーの哲学
FRANK LEDERはヴィンテージの生地や付属を使い、本国のドイツ生産にこだわったブランド。「洋服が出来上がった時点では60点かなんかで、その状態を「着る人に100点に育てていって欲しい」や「あえてボタンが取れやすく取り付けられていて、取れてしまったら自分で好きなボタンをつけて使って!」などのデザイナーの想いを聞いた時にすごい興奮したのを今でも鮮明に覚えている。
化学繊維にはない魅力:経年変化と素材感
あと経年変化とも切り離せないブランドの代表とも言えるもんなぁ。フランクに出会う前から革靴や財布など、革製品の経年変化を楽しんでいたので、その出会いは必然だったのかもしれない。
やっぱり天然繊維(綿、麻、ウールなど)には、化学繊維(ポリエステル、ナイロンなど)では味わえないナチュラルな素材感と経年変化の過程を味わえるのが魅力なんだよなぁ。ちなみに自分のワードローブには化学繊維のものはほぼない。店頭に並んでいる化学繊維の洋服にも基本反応しない。やっぱり経年変化の魅力は、大切に使い込むことで馴染んでいき、自分色に染まっていくことで生まれる愛着は格別なのだ。
自分の「好き」を形作る素材のパワー
長く着れるモノを選び抜くのは楽しい。でも自分が好きな素材にはどんなパワーが宿っているんだろう?ヴィンテージ生地など特別な素材感、育てがいのあるハリやコシのあるタフな生地。独自の染色方法が使われている生地(使用することでさらに変化を楽しめる生地)。
こんな感じで、服を選ぶ時はとくに生地とのインスピレーションを大事にしている。FRANK LEDERやTENDER Co. 、GORSHなどは、どれもデザイナーが生地に相当なこだわりを持ったブランドであることも頷けるなぁ。この先ずっと共に歩んでいく素材であるかが、自分の服選びでとくに大事にしていることなのだ。

