自分を殺さない道を生きていく

自分が仕事を辞めた代わりに、妻がパートを頑張ってくれている。彼女は仕事ができるタイプだ。その頑張りが認められて、今度臨時ボーナスが出るらしい。使い道をウキウキと話す彼女に「俺がこんな状態なのに、そんなに出費して大丈夫？」と聞いてみた。

すると、
「あんた置いていかれるよ！」

と意味深な発言。そうか！自分はいま、周囲から見たら停滞しているように見えているのか、と悟った。
でも、不思議と自分の心はザワついていなかった。もう周囲に合わせて、やりたくないことをやっていた自分と決別しようとしている。自分の気持ちを無視して働くことが、どれほど魂を削るか、長年の社会人生活で嫌だと味わったから。

もう自分らしくいられないあの場所には戻りたくない。周囲の言葉に揺さぶられそうになっても、グッとこらえて自分らしく生きられる道を歩んでいく。そこへの執着だけは誰にも負けない。自分を押し殺して得られる安定よりも、多少遠回りでも心地良い道を選ぶ。

いまに見てろ！巻き返しはこれからだ！
そんな風に妻の言葉を受け流すことができるようになったとき、自分の成長を確信した。