説得力ゼロの父親の背中

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地面に映る2人のシルエット

最近、小4の息子が周囲の友達を見て、「また新しいゲームを買ってもらっている」とか「◯◯くんはお金持ちだから、旅行に行けていいなぁ」と、よく僕に言ってくる。恵まれない家庭に生まれた自分は不幸な人間なんだと、被害者アピールをされているようだ。

それを聞いて、僕はいつもなんとも言い表せない気持ちになる。「どの友達にも負けないくらい愛情いっぱいだよ」と言ったところで、納得するようなお年頃でもない。残酷なほど、本音をはっきり言ってくる息子に、内心ビクビクしている。「お金がたくさんあるからと言って、幸せとは限らない」なんてありきたりの言い訳は、もう通用しないんだよなぁ。

息子は、父親の稼ぎが少ないことを薄々勘付いているだろう。
僕なりに収入が低いのは、仕事に熱意を持てなかったからだと自覚している。 最善だと信じて選んできた道は、今思えば本質からズレていた。洋服が好きだからとアパレル業界に入り、自分らしく働きたいからとWEBライターもやってみた。けれど、収入が想定より増えることはなかった。

遠回りをした分だけ、息子にさせてあげられなかったこともあるんだろうなぁ。その不足感が、彼を「他人との比較」に向かわせているのかもしれない。 まあ、よその家庭の一部分だけを見て羨ましがることは子供にはよくあることだとは思うけれど。

42歳の僕だって、いまだに比較癖がやめられない。 そんな自分が、気にしいの息子に向かって「誰も自分のことなんて見てないよ!」なんてアドバイスしたところで、なんの説得力もないよな。むしろ僕自身が、他人は意外と自分のことを見ている、と怯えながら生きているのだから。

身も蓋もないアドバイスをするより、今は『他人との比較』を肯定も否定もせず、ただ、自分たちなりの心地よさのようなものを感じられたらいいなぁ。

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