その感情、いまキャッチする。逃げてしまって見つからなくなる前に

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白いラックに掛けられた一枚の白いTシャツ

自分の内面とどれだけ親密な距離で過ごせているか。それが、僕にとっての心地よい時間に直結しているのだと思う。

昨日は、どうしても手に入れたい眼鏡をめぐる「物欲との戦い」に明け暮れていた。クローゼットや収納をひっくり返し、売れそうなものを一心不乱に探し出す。出品作業に膨大な時間を費やした後の言い知れぬ虚しさや罪悪感を引きずりなが、今、ようやく穏やかな朝のコーヒータイムを満喫している。

「昨日はお疲れ様!」と、まずは自分を労ってやりたい。振り返れば、少し冷静さを欠いていたのかもしれない。けれど、満たしたい願望のためにこれほどまでの行動力を発揮できる自身の熱量には、我ながら驚かされた。もしこの衝動をうまく飼い慣らし、エンジンに変えることができたら……なんてことを想像してしまう。

こんな風に、日々沸き起こる感情にそっと寄り添ってみたり、何もしないでただ思いを馳せたりする時に、「こんなパターンで不安や焦りを感じやすいな」「自分はこんな価値観を大事にしてたんだ」など、知らない自分と出会える瞬間がある。世間に急かされて作った義務感や、無意識なインプットを繰り返すことよりも、よっぽど人生の充実感につながれる時間だ。

日常のポジティブな感情だけでなく、不安や焦り、怒りなどの感情さえも自分自身を知るヒントになる。感情に寄り添う時間は「今を生きている」という確かな実感につながっているから。そのためにも、心のセンサーに耳を澄まし、繊細にキャッチする必要がある。一瞬一瞬、意識を内面に向けていないと、その感情はすぐに逃げていってしまう。気づいた時に大切に拾い上げてあげないと、後から探してももう見つからないかもしれない。

ただなんとなく、日々をやり過ごす時間を積み重ねた結果、いつの間にか「本当のありたい姿」が霧に隠れて見えなくなってしまう。今は少し、スマホとの距離が近すぎて、自分自身とのバランスが取れなくなっている。流れてくる情報に支配され、惰性で生きる中で大切な感情を見過ごしてはいないだろうか。

心地よい距離感で自分と付き合っていくために。 外側からたくさんのものを入れ続けるのではなく、自分の感情にいつも触れられるくらいの「心の余白」を、少しだけ空けておこう。

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