僕は以前、4ヶ月間で50万円もするオンライン講座に参加したことがある。書く習慣(ジャーナリング)を通じて自分と向き合い、行動を変え、自分らしい生き方を見つける。そんな内容だった。
形のないものに50万円を払うのは、本当に勇気がいった。締め切り間際まで悩み抜き、最後は「自分を変えたい、現状を変えたい」という一心で、縋るように決済ボタンを押したのを覚えている。
いざ始まってみると、それは苦痛の連続でもあった。 毎朝の日記をチームで見せ合ったり、大勢の前で意見を言ったり。僕がこれまでの人生で極力避けてきた苦手なことも多く、正直、何度も逃げ出しそうになった。
けれど、そんな中で一つだけ、今の僕の宝物になっている言葉がある。 それは「自分に正直であること」を肯定されたことだ。
僕は感情表現が得意な方ではない。だからこそ、ノートの中だけには、自分の感じたことを余すことなく書き殴っていた。それを見たメンバーから「すごい」と言われたのだ。人が隠したくなるような恥ずかしい部分、言いたくても言えない部分を、僕は自然に曝け出すことができてようだ。そのことに、初めて気づかされた。
AIには書けない、嘘偽りない正直な感情をなぞっていきたい。 50万円は確かに高いけれど、自分の本質の欠片に触れられただけで、今でも不思議と納得感がある。
自己投資という名の先行投資は、それなりの覚悟がいるし、リターンばかり考えていては足がすくんでしまう。多くのことを学べなくても、たったひとつ、自分が大切にしたい何かのヒントを掴み取れたならそれでいい。いや、それを掴んだ自分を正解にしていくことが、本当の投資の意味なのかもしれない。
あともうひとつだけ。コーチとの面談で自分のエニアグラムのタイプがはっきりしたことも、何気に今の自分を支えてくれている。 受講から時間は経ったけれど、改めてコーチや同期の皆さんに伝えたい。本当にありがとう。

