現在収入がない状態で、家族からの信頼も失い、自分は絶望の淵に立っている。昨日の朝はそう思い込み、物理的な居場所だけでなく、心の居どころまでも見失っていたんだよなぁ。
でも、なぜか今朝はまったく違う心境でいる。なにか特別なことをした覚えもないけれど、たった一日で心が軽くて穏やかなのだ。あんなにお金の不安や家族との関係に落ち込み、自分の未来を信じられない状態になっていたというのに。
目の前にある出来事に、反応しすぎていただけなのかもしれないなぁ。銀行の残高や家族の対応に反応して、自分の価値をジャッジしていた自分に気づく。
僕は、ある側面だけを見て自分や他人を裁こうとする。無価値感を感じることに耐えられず、どんな言い分があっても聞き入れることもしないで、感情的になってしまう。けれど、同じ出来事でも自分の捉え方次第で「問題」にもなるし、簡単に受け流すこともできるはずだ。
だから、いちいち反応しないことが大事なんだと思う。「いま自分は将来のお金のことで不安を抱えているんだなぁ」「家族に冷たくされて居場所がないんだなぁ」って、ちょっとだけ高いところから、ただ俯瞰してみるだけでいい。そうすれば、思考の暴走を止められて、感情的にならずに済む。たったこれだけでいい。
「人間だもの、誰だって心が不安定になって不安を感じたり、他人に冷たく当たったりすることだってあるもんな」と思えれば、こっちのもんだ。自分にも他人にも「反応」せずに寄り添ってあげれば、精神を無駄遣いすることもなくなりそうだなぁ。
昨日は無意識に、そうやって少し丁寧に自分や家族との接し方を変えてみたから、今朝を晴れやかな気持ちで迎えられたのかもしれないなぁ。一時的な不安や焦り、恐怖に惑わされることなく「反応」しないでいられたら、明日の朝も、美味しいコーヒーが飲めそうだ。

