「何を着ていいか分からない…」
「流行を追いかけるのに疲れた…」
「周囲の目が気になって好きな服が着れない…」
こんなふうに、おしゃれをすることで悩んだり、モヤモヤしたりしていませんか?
もし一つでも心当たりがあるなら、それはもしかしたらあなたが 「自分軸」 ではなく、「他人軸」 で服を選んでいるからかもしれません。
何を隠そう、かつての私もそうでした。
「頑張ってもおしゃれに見えない…」「自分らしいファッションって何…?」そんな悩みから抜け出せずに、長い間ファッション迷子でした。完璧主義で理想ばかり高く、目の前の服を楽しむ余裕なんてなかったんです。
そんな中、15年のファッション業界での経験を経て、いろんな服を着て、失敗もたくさん経験してきました。そこで、たどり着いた答えは、「結局、自分が『好き!』と感じるものを着ている時が、一番幸せで輝ける」 ということ。周りの反応や流行に振り回されるのではなく、自分の心の声に正直に、「好き」を大切に服を選ぶことが、何よりも大切だったんです。
自分らしいおしゃれを楽しみたい、周りを気にして本来の自分を出せずにいる、そんな方はぜひファッションを通して本当の「あなたらしさ」を見つけていきましょう。
本記事では、心の底から「好き」と思える服を選ぶ方法を知って、おしゃれするをもっと楽しむ方法を解説してきます。
ぜひ最後までご覧くださいね。
1. そもそも「自分軸」って何?「他人軸」ファッションとの決定的な違い
最近よく耳にする「自分軸」と「他人軸」という言葉。ファッションに置き換えると、どんな違いがあるのかを分かりやすく解説します。
■「自分軸」ファッションとは?
自分軸ファッションは、「自分が本当に『好き』と感じるか」「その服を着て、どんな自分でいたいか」 を一番の基準に服を選ぶスタイルです。
- 流行や周りの反応に必要以上に左右されない。
- 自分の内側の気持ちや感覚を大切にして、服を自己表現の一つとして楽しめている状態。
■「他人軸」ファッションとは?
他人軸ファッションは、「今、何が流行っているか」「他の人からどう見られるか」「失敗しないか」 を一番の基準に服を選ぶスタイルです。
- 「周りから見て似合うかどうか」など、外部の基準や評価に偏りがち。
- 「おしゃれならこうあるべき」「この年代ならこれを着るべき」といった、世間の常識や固定観念に縛られてしまっている状態。
どちらが良い・悪いということではありませんが、自分らしくおしゃれを楽しむために目指したいのは「自分軸」ファッションと言えるでしょう。
多くの人が知らず知らずのうちに、他人の目を気にして服を選んでしまっているものです。
次の章では、他人軸でおしゃれをしてしまう原因についてご紹介していきます。
2. なぜか満たされない…「自分軸」ファッションができない理由【他人軸に陥る原因】
「自分軸で服を選びたいのに、なぜかうまくいかない…」と感じるのは、いくつか理由があります。多くの人が陥りがちな「他人軸」に引っ張られてしまう主な原因4つを見ていきましょう。
周りの視線が怖い【周囲の目を気にしすぎる】
周りの人にどう思われるか、必要以上に気にしてしまうこと…これが一番多い原因かもしれません。
おしゃれをしたいけど、「なんか変じゃない?」って思われるのは怖い。周りから浮くのは嫌だから、つい無難な格好を選んでしまう…。
他にも、「年齢の割に若すぎるかな?」「地味すぎないかな?」って考えてしまい、自分が本当に着たい格好ができない。
このように、他人の評価や人に認められたい気持ちが強すぎると、「自分が本当に着たい服」より、「人に良く思われそうな服」を選んでしまいがちです。
頭では「誰もそこまで自分のことなんて見てないよ」と分かっていても、やっぱり気になってしまうもの。この周りからの視線が、自分軸で服を選ぶ大きなブレーキになってしまうんですよね。
理想が高すぎる【完璧主義】
「あの人みたいにおしゃれになりたい!」「もっと頑張らなきゃ!」
こうやって、他人と比べて「完璧」を目指したり、理想を高く設定しすぎたりすることも、自分軸を見失う原因になります。
理想が高いこと自体は悪いことではありません。でも、その理想が「他人ありき」だったり、今の自分とかけ離れすぎていたりすると、次のような悪循環に陥ってしまいます。
- 理想の自分になれないギャップに苦しむ
- 「これじゃダメだ」と、さらに服を買い足してしまう
- 結局、お金ばかりかかって心が満たされない
おしゃれって、本来は「自分のために」「自分が楽しむために」するはずなのに、いつの間にか「完璧な自分」を目指すための苦しい作業になってしまうんです。
「こうあるべき」に縛られる【流行や常識】
SNSやインターネット、テレビなどで見かける「今年のトレンドはこれ!」や「〇〇代からのファッション」といった情報に、必要以上に振り回されてしまうことも他人軸に繋がります。
- トレンドの服を着ていないと不安…」
- 「この年齢でこれはもう無理かな…」
- 「常識的に無難な方にしておこう…」
もちろん、流行を上手に取り入れたり、TPOに合った服装をするのは大切なことです。でも、「自分が本当に好きか」「心地よいか」という基準を置き去りにしてしまうと、せっかくのあなたの個性が隠れてしまいます。
「周りがどうしているか」 ではなく、「自分はどうしたいか?」 という問いかけを忘れないことが、自分らしさを表現するためにすごく重要なんです。
過去の失敗が心に引っかかる【過去の失敗やトラウマ】
過去に、せっかくおしゃれしたのに「似合わないね」と言われて傷ついたり、頑張って買った服が結局着なかったり…。そんな失敗経験やトラウマがあると、自信をなくして積極的におしゃれを楽しめなくなってしまいます。
「また失敗したらどうしよう…」という不安が大きくなると、自分で服を選ぶのが怖くなり、次のような状態に陥ってしまいます。
- 自分の「好き」という感覚が信じられなくなる。
- 「どうせ何を着ても似合わない」と、自分らしく装うことを諦めてしまう。
- 自分の意見に自信が持てず、他人の意見に頼ってしまう。
こうして自信を失った状態が、「自分で服を選べない」という他人軸ファッションへと繋がってしまうのです。
3. もったいない!「他人軸」でお洒落を続ける悲しいデメリット
そもそもおしゃれって、本来は自分のためにするためのものですよね。
それなのに、周りの目や世間の常識ばかり気にして「他人軸」で服を選び続けていると、残念ながら次のようなことが起こってしまいます。
- 本当の「好き」が分からなくなる
- お金と時間を無駄にする
- 自分らしさが見えなくなる
- 「着たい服がない」という悩みが続く
ここでは、他人軸でおしゃれを続けることのデメリットについて、もう少し詳しくご紹介します。
本当の「好き」が分からなくなる
自分軸でおしゃれをしないと、自分の「好き」という感覚が分からなくなってしまいます。
長い間、他人の評価や流行を優先して服を選んできた結果、自分の本音が聞こえなくなるのです。何を着るとワクワクするのか、心地よいと感じるのか、その感覚が鈍ってしまいます。
周りの人にどう思われるかを気にするあまり、自分の気持ちに嘘をついてばかりいるのも同様です。あなたの「好き」という純粋な感覚がどんどん分からなくなってしまうんです。
お金と時間を無駄にする
他人軸で服を選んでいると、どうしてもお金や時間の無駄が多くなります。
- 「流行だから」と買ったけど、結局ワンシーズンで飽きてしまう。
- 「人から似合うって言われたから」買ったけど、自分の気分じゃないから着ない。
- 「目立つのが嫌だから」と、無難なものばかり選んで、結局心ときめかない。
こんな風に、自分の「好き」という基準がないまま服を選んでいると、結局着ない服がどんどん増えていきます。 その結果、クローゼットはパンパンなのに「着たい服がない!」という状態に。
手元に残るのは、着ない服にかけたお金と服選びで悩んだり買い物に行ったりした時間…。「おしゃれをしているつもり」なのに心が満たされず、お金と時間だけがどんどん消えていく、喪失感を感じてしまうんです。
自分らしさが見えなくなる
他人軸でおしゃれを続けていると、あなたの個性や魅力が表現できなくなります。
どんな素敵な服を着ていても、そこにあなたの「好き」という気持ちが乗っていないと、どこか借りてきたような印象になってしまうことも。
「あの人って、いつも〇〇さんらしい素敵な雰囲気があるな」と感じる人っていますよね?そういう人は、きっと「好き」を大切に、自分軸で服を選んでいます。
他人軸でばかり選んでいると、「どうしてあの人は自分らしい雰囲気が出せるんだろう…」と、自分の現状とのギャップを感じて、さらに悩んでしまうかもしれません。

「着たい服がない」という悩みが続く
他人軸で服を選び続けている限り、クローゼットに服はたくさんあるのに、「着たい服がない!」という悩みは永遠に続きます。
以前の私もそうでしたが、洋服の数はたくさんあるのに本当に着たいものがなく、家を出る前に頭を抱えるのが日常でした。そして、「着たい服がない」という気持ちを埋め合わせるために、さらに服を買い足す…という負のループにハマっていたんです。
もしあなたが今、「クローゼットは服でいっぱいなのに、着たい服が一つもない…」と感じているなら要注意。自分のが心の声に耳を傾けず、他人軸で服を選んでしまっているサインかもしれません。
4. 自分軸ファッションの驚くべき効果【内面も人生も理想的に!】
ここからは、自分軸でおしゃれを楽しむことで手に入る5つのメリットについてお話しします。単におしゃれが磨かれるだけでなく、あなたの心や生き方にもきっと嬉しい変化が訪れるはずです。
自分軸ファッションがもたらす5つのメリット
あなたが純粋に「好き」と思えるものを自信を持って選択できるようになると、次のような嬉しい変化を感じられるはずです。
- 自信がつく
「これが好き!」と自分で決めた服を着ていると、自分の選択に自信が持てるようになります。 - 人の目が気にならなくなる
周囲の評価より、自分がその服を着ていて「心地よいか」「気分が良いか」を大切にできるようになるので、必要以上に他人の目が気になりません。 - 自分らしいスタイルが確立する
あなたの「好き」が詰まったスタイルは、誰かの真似ではない、あなただけのもの。「〇〇さんらしい素敵な雰囲気だね」と、あなたの個性が周りにも伝わるようになります。 - 無駄な買い物が減る
自分の「好き」というしっかりした基準ができるので、衝動買いや「なんとなく」で服を選ぶことが減ります。本当に気に入った服だけがクローゼットに残るので、一つ一つの服を大切にできます。 - 毎日の服選びが楽になる
クローゼットに「本当に好きで、着ると気分が上がる服」だけになるので、朝の服選びが悩む時間から楽しい時間へと変わります。
自分を主体におしゃれを楽しめるようになると、いつの間にか周りの目を気にする機会が減っていきます。自然と自分の「好き」なものだけを選んで、着れる好循環になっていくんです。
ファッションが変われば心も人生ももっと輝く!
自分軸ファッションは、単に服装が変わるだけではありません。ファッションを通して自分自身と向き合うことは、あなたの内面や日々の生活にも良い影響を与えます。
- 日常が生きやすくなる
ファッションで「自分の好き」を大切にする練習をすると、仕事や人間関係など、人生の様々な場面でも「自分はどうしたい?」と自分軸で考え、選択できるようになります。 - 自分自身を深く理解できる
「どんな色やデザイン、素材が好きか」「どんな服を着ると自分が満たされるか」といったファッションを通した探求は、あなたが何に喜びを感じるのか、どんな価値観を大切にしているのか…といった、自分自身の本当の気持ちを理解するヒントになります。 - 自己肯定感が向上する
ありのままの「好き」を表現し、自分自身の選択を受け入れることは、「これでいいんだ」と自分を肯定することに繋がります。 - 人生を楽しむことに繋がる
ファッションが、義務や不安ではなく、「自分ってこれいいな」「この服を着ると元気が出るな」と感じる、日々の喜びや自己表現のツールになります。
私も、自分軸でおしゃれできるようになってから、たとえ少数派であっても自分の意見をきちんと伝えられるようになりました。そして、自分が着たい服を着ることで、自然と「雰囲気がある人」「自分を貫いている人」と言われる機会が増えたんです。
ファッションを通して自分軸を明確にすることで、自分の生き方そのものをもっと豊かで心地よいものに変えてくれたんです。
5. 脱他人軸!「自分軸」ファッションを見つける3ステップ
服を選ぶとき、つい周りの目を気にしてしまう…そんな経験ありますよね。ここでは、他人軸から卒業してあなただけの「自分軸」ファッションを見つけるための3つのステップをご紹介します。まずは自分の「好き」を知ることから、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。
ステップ1:自分自身の「好き」をとことん掘り下げて言葉にする
まずは、あなたの心の奥にひっそり隠れている本当の好きを見つけることから始めてみましょう。
たとえば、子供の頃に好きだったモノやコト、学生時代に着ていて気分が上がった服を思い出してみてください。実際に服を試着する時は、頭で考えるより体の感覚を信じてみて。
「あ、これ心地いい」「なんかしっくりくる」という感覚や、理由は分からないけど「なんかいいな」と感じる直感を大切にしてください。
「どんな時が一番幸せ?」「どんな服を見るとときめく?」といった質問を、紙に書いたりスマホのメモに残したりして振り返ってみるのもおすすめです。そうすると、きっと新しい発見があるはずですよ。
ステップ2:理想の自分を「小さな一歩」で表現してみる
いきなり全てを変えようとしなくて大丈夫。完璧主義を捨てて、小さな一歩から始めましょう。
アクセサリーや靴など、さりげなく取り入れられるものから自分らしさを意識してみてください。いつものコーディネートに一つプラスするだけでも印象は変わります。試着する時は周りの意見より「自分がどう感じるか」を大切にしましょう。「自分がいいと思った方を選ぶ」練習をしてみてください。
似合わなかった服も、自分を知るための貴重な情報だと思えば失敗ではありません。これも自分を知るプロセスとして楽しんでしまいましょう。
もし服選びのハードルが高いと感じるなら、日常の小さな選択から「自分軸」を練習してみませんか?
例えば、友達と食事に行った時に「みんなが頼むから」ではなく「自分が食べたいから」でメニューを選んでみる。そんな小さな積み重ねが、自分らしい選択をする力を育ててくれます。
ステップ3:他人軸の意見や流行を上手に取り入れる
他人の意見や流行を完全に遮断する必要はありません。かしこく、上手に付き合っていけばいいんです。
周りからの意見はあくまで参考情報として聞いて、”似合う”の定義をみんなが褒めてくれるではなく、自分が心地よく、「自分らしいと感じるか」に変えてみましょう。流行も絶対取り入れなきゃではなく、気に入ったものだけ楽しむスタンスで。すべての人に好かれる必要はないので、あなたらしさを大切にしてください。
私は素敵な人を見かけた時、「いいな」と思う部分だけを真似します。そんな小さな「いいな」を集めていく中で、自分だけのスタイルができあがりました。
まとめ:小さな「好き」から見つける自分軸ファッション
この記事では、自分のファッションがなぜ他人軸になってしまうのか、どうすれば自分らしいスタイルを見つけられるのかを、私の経験も交えてお伝えしてきました。
ファッションとは、単に洋服を選んで、着るだけがすべてではありません。自分自身と向き合い、『好き』を表現する大切な時間でもあります。
流行や人の目を気にして選ぶ服ではなく、自分の気持ちに素直になって選ぶ服。
その小さな選択が自分らしさを育て、日々の暮らしをもっと自由で心地よいものに変えてくれます。
そして、ファッションを通して見つけた“自分らしさ”は、きっとあなたの生き方そのものを輝かせてくれるはずです。
まずは、目の前の「好き」を大切にしてみることから。
そこから、今まで気づかなかった新しい自分と出会えるはずです。
あなたらしさ活かした選択を、今日から少しずつ取り入れてみませんか?